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私が銀行員だった頃、とにかく求められたのは「調整力」でした。
- 取引先との関係維持
- 案件推進のための関係各所との連携
- 怒られないための社内報告
- 飲み会やゴルフ接待の手配 など
業務外も含め、段取りと計画性に基づいた調整に追われる日々。 もちろん、リスクを予測し、利害関係の着地点を見出す「調整力」は、社会人として理想的なスキルかもしれません。
しかし、あらゆる局面での調整に徹するうちに、私はある虚しさを感じ始めました。 「なんだか、会社のいいように使われていないか?」
さらに言えば、「このスキルはどこでも通用するのか」という純粋な疑問です。 ある程度の調整力は1年もあれば身につきます。それ以上の難題は、個人のスキルというより上司の「肩書き」が必要な領域。そこを目指した先に待っているのは、中間管理職としてのさらなる調整の日々……。
それは、私たちが望んだ「『ゆとり』ある人生」なのでしょうか?
今の日本において、国や会社はもはや私たちの生活を守ってはくれません。 それなのに、会社は「自己成長」という都合の良い言葉を使い、我々従業員の時間と労力を吸い上げようとします。
あなたはどう思われますか?
私は、会社に搾取される側で終わるのではなく、組織に依存しない「個の武器」を持つためにリスキリングすることを決めました。
今回は、私の武器の一つとなった「Python」との出会いについてお話しします。
行き止まりで目覚めた「銀行員時代のコスト感覚」。ROIの壁で見つけた「原価削減」という逆転劇
「サービス改修」のミッションが与えられていた当初、私が真っ先に考えたのは「いかにして売上を伸ばすか」という攻めの戦略でした。新しい要素を加え、サービスの価値を高めることで収益アップを狙う——。それはビジネスパーソンとして、至極真っ当なアプローチに思えました。
しかし、その企画はすぐに一つの壁にぶつかります。上司から求められた「ROI(投資対効果)」の算出です。
詳細にシミュレーションを重ねた結果、開発コストや運用負荷に対し、期待できる収益が見合わない。つまり、「費用対効果が低い」という判断でした。
「売上が伸ばせないなら、この企画はボツにするしかないのか?」
行き詰ったと思えたその時、かつての銀行員時代に染み付いた、ある「コスト感覚」が頭をもたげました。
「売上が伸ばせないのなら、『原価(コスト)』を削って収益性を改善できないか?」
これが、私にとっての「攻めの改修」から「守りの自動化」へと大きく舵を切った瞬間でした。
非エンジニアの私が挑んだ「Python」。「2冊の入門書」と「AI」で描いた自動化の設計図
「原価を削る」と決めた私が目をつけたのは、誰もが『本当はやりたくない』と思いながら、何時間も費やさなければならないドキュメント作成でした。
このドキュメント作成は、誰でもできる定型的な作業が大半であるものの、膨大な作業工数が同僚たちを疲弊させていたからです。
「この不毛な時間を、技術でゼロにできないか?」
そう考えた時、私の頭の中に一つの選択肢が浮かび上がりました。実は、このミッションが与えられる前から、個人的にPythonというプログラミング言語に密かな関心を抱き、以下の2冊を購読していたのです。
プログラミングの「概念」をイラストで噛み砕いてくれる一冊。
専門用語の壁を感じることなく、最初の「動いた!」という感動を味わわせてくれました。
基礎から実務に繋がる考え方までを体系的に学べるバイブル。
エラーにぶつかった時も、この本を辞書代わりに引くことで乗り越えられました。
当時はまだ、これが実務でどう化けるか、明確な確信があったわけではありません。
そんな折に直面したのが、先ほどの「ROIの壁」という課題でした。同僚たちの疲弊を目の当たりにした時、読書で得たばかりの知識が、私の頭の中で一つの「解」として繋がりました。
「これはPythonで自動化できる領域だ」と。
確信を深めるために、社内でも馴染みのあったGeminiに「Pythonの活用余地」を問いかけると、具体的な実現方法とともに「それは非常に効果的なアプローチです」という力強い回答が返ってきました。
AIに背中を押されるようにして、私は迷うことなく上司へ「Pythonによる自動化」を提案したのです。
「調整」から「創造」へ。非エンジニアの私が手にした、小さな、けれど確かな武器の種
上司からの承認を得て、私はGeminiと対話しながら、一歩ずつコードを形にしていきました。
初めてツールを動かしたあの日、私はモニターの前で息を呑みました。数人のメンバーが半日以上かけて行っていたドキュメント作成が、プログラムを実行してから、コーヒーを一口飲んでいる間のわずか5分程度で完了したのです。
画面に「完了」の文字が出たとき、派手な歓声が上がったわけではありません。でも、私の心の中には、これまでの経験で積みあがった不安定な足場が、この挑戦で確固たる土俵が築かれ始めたのを感じました。
もちろん、私はまだPythonの入り口に立ったばかりの、いわば「駆け出し」です。これからも技術的な壁にぶつかるでしょうし、会社に依存しない「ゆとり」を手にしたわけではまだないです。
それでも、これまでのように「会社の指示を待つだけ」の自分とは、決定的な違いが生まれました。
会社の歯車や潤滑油としての調整役ではなく、自分の知識やスキルを大いに生かして仕組みを作る喜びを知った時、「心の『ゆとり』」を感じられます。
私にとってはPythonでしたが、あなたにとっては何でしょうか。
自分を守るための、小さな一歩を始めてみませんか?
